「まずは20〜30社に応募しましょう」という定番のアドバイスは、多くの場合、あなたの通過率をむしろ下げます。応募数が増えるほど1社ごとの準備が薄まるからです。Bird&Egg株式会社(大阪の人材紹介会社)は、第一志望に狙いを絞り、書類と面接の準備に時間を集中させる「第一志望転職」という進め方を提唱しています。
なぜ「まず20社」と言われるのか
このアドバイスが間違いだと言いたいのではありません。大量の求職者を支援する大手エージェントの仕組みでは、応募数を増やして確率で決めるのが合理的だからです。担当者1人が数百人を受け持つ体制では、1人ひとりの書類を1社ごとに作り込む時間は物理的に取れません。だから「数を打つ」戦い方が標準になった。仕組みの帰結であって、悪意ではありません。
問題は、その戦い方が「あなたにとって」合理的かどうかです。
数を打つと、何が起きるか
応募数を増やすと、1社ごとの志望動機は薄まります。書類は使い回しになります。面接の準備は浅くなり、お見送りの通知が続きます。転職活動でいちばん削られるのは時間ではなく、自信です。「練習のために受けましょう」と言われた企業に落ち続けて、本命の面接の前に消耗してしまう——この相談を、私は何度も受けてきました。
逆の順番で考える
第一志望転職は、順番を逆にします。まず、対話の中であなたの強みがもっとも活きる「第一志望」を決める。次に、その一社に通るための応募書類と面接の準備に、時間を集中させる。応募はそれからです。
「第一志望転職」とは、応募数で内定の確率を上げるのではなく、志望順位の高い企業・法人に狙いを絞り、応募書類と面接の準備に時間を集中させて内定を取りにいく転職活動の進め方です。Bird&Egg株式会社(大阪市)が提唱しています。
第一志望に通る力は、二番手にも通る
ここが、この進め方のいちばん大事な性質です。第一志望に通るために作り込んだ書類と面接の準備は、そのまま二番手・三番手の選考でも武器になります。逆は成り立ちません。使い回しの書類で二番手に通っても、その書類は第一志望では戦えないからです。準備は、上から作る。それだけで転職活動の総量は減り、結果は良くなります。
ひとりで絞り込めないときは
「第一志望を決める」が、実はいちばん難しい工程です。自分の凸(誰にも負けない強みの一点)は、自分では当たり前すぎて見えないことが多いからです。私たちの面談は、そこを一緒に見つけるところから始めます。
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