企画職の職務経歴書で実績の数字より大事なのは、その数字に至るまでに「何を観察し、どう考え、何を変えたのか」という思考プロセスです。数字はあなたの結果を伝えますが、企画職の選考で見られているのは、結果を再現できる頭の中身だからです。
「売上120%達成」が伝えないもの
職務経歴書の添削で最も多く出会うのが、実績を数字の羅列で書いているケースです。「売上120%達成」「会員数2倍」。立派な結果です。しかしこの一行は、読み手に何も語りません。市場が伸びただけかもしれないし、前任者の仕込みが実っただけかもしれない。あなたが何を見つけ、何を変えたのかが書かれていない限り、数字はあなたの実力の証明になりません。
読み手は、企画職をよく知らない
もうひとつの構造的な問題があります。書類を最初に読むのは、人事部門や紹介会社の担当者です。企画・マーケティングの実務を経験した人は多くありません。専門用語と数字で書かれた書類は、実務を知る人には伝わっても、最初の関門を守る読み手には響かない。企画職の書類選考には、この「読み手とのずれ」が常に横たわっています。
プロセスで書くと、書類は面接の台本になる
では、どう書くか。「何を観察したか(課題の発見)→ どう考えたか(打ち手の設計)→ 何を変えたか(実行と結果)」の順で、数字をプロセスの最後に置きます。こう書かれた一行は、面接官に「これは、どういうことですか」と質問させます。質問される場所をあらかじめ設計しておけば、面接はあなたのホームゲームになります。書類は通過のためだけのものではなく、面接の台本なのです。
一社ごとに、作る
最後にもうひとつ。同じ経歴でも、応募先が変われば「見せるべき凸」は変わります。使い回しの書類は、どの企業にとっても70点で、どの企業にとっても決め手に欠けます。第一志望に絞るからこそ、その一社のために書類を作り込める。この順番が、高い書類通過率の正体です。
コラム一覧へ戻る